HONDA FORZA(MF08)
このバイクを手に入れた当時、SRも動かなくなり、アドレスV50Gで通学をしていました。
大学の先輩繋がりで、FORZAを買う人を探しているということでした。
走行距離は5万キロくらいだったかな?かなり走っていた車両でしたが、
原付以外の足がなかったので、ETC付きで12万円という安さに飛びつきました。
所有者も足としてフル活用していたバイクでしたので、全体的に整備は行き届いていました。
カスタムも、ロングスクリーン以外はフルノーマルな車両です。
当時は下品なビックスクーター全盛期でしたので、はっきり言ってビックスクーターは嫌いでした。
しかし、乗ってみるとその素晴らしさが分かりました。
Contents
素晴らしかった点
快適な高速巡航
こいつは高速で素晴らしい快適さを発揮してくれました。
ロングスクリーンと大型の車両のお陰で、ゆったりした乗車姿勢のまま悠々と高速道路を走れました。
加速性能はそりゃあ大型には劣りますが、SR400で高速走るよりよっぽど加速も良かったですね。
120キロくらいで流す分には全く不便しません。
むしろ、楽すぎて度々意識を失いかけるくらいです。
別にFORZAに限った話ではないですが、250ccという排気量は街乗り、高速でも必要十分な性能です。
積載力がすさまじい
ビックスクーターの良さはこれに限りますね。
当時はマジェスティがフラットな荷室で長物も収納できるという広告でいいな~と思ったりもしました。
FORZAの荷室もとても広くて、大きめのボストンバッグも突っ込める収納がありました。
2人乗りが快適
タンデムも前提に作られていますので、パッセンジャーも快適でした。
自分が後に乗ることはありませんでしたが。
発生したトラブルなど
流石に5万キロ越えのスクーターなのでいくつかトラブルもありました。
減りまくった駆動系部品
さすがに長距離を乗っていたので、駆動系もかなりヘタっていました。
ある日国道を走っていると、回転数に対応したスピードが出なくなりました。
完全にクラッチが滑ってます。
バイク屋に持っていって駆動系をチェックしてもらうと、Vベルトもちぎれる寸前、ウェイトローラーもすり減った状態だったようです。
全部で5万円くらいかかって駆動系をリフレッシュしてもらいました。
シビアなスロットルワーク
このバイクを廃車にする直前、かなりピーキーなマシンに変貌していました。
スロットルワークをミスするとエンストするのです。
カーブなどで減速して、回転数が落ちたところに、立ち上がり加速でスロットルを開けますよね。
こんな時にパカッと開けるとエンストします。
ネットで調べると、どうやらMF08に良くある症状らしく、スロットルボディ関係のトラブルらしいです。
洗浄で直るケースもあるそうですが、交換になると部品代だけで数万円……。
12万で買ったバイクの修理代が本体代を越えてしまう……。
走れない訳じゃないので、様子見という事で暫く放置していました。
減っていくクーラント
FORZA君の晩年は、クーラントが走っていると減るんですね。
これは完全にヤバかった。どこか逝っちゃってます。
しかし地面に漏れた様な後もない……。
走らないと減らないんです。
原因も分からないし、減ったクーラントは足せば特に不具合はありませんでした。
こんなの修理したらいくら掛かるか分かりませんので、2stオイルのように、走るとクーラントが消費されるバイクだと思うことにしてました。
幸い収納スペースは沢山あります。
メーター回りのグローブボックスに、ペットボトルでクーラントを常備しておき、
リザーバータンクが減っていたら足すのです。2stオイルの様に。
FORZA君の最後
いろいろなトラブルに見舞われたFORZA君の最後ですが、
色々と修理箇所が多かったこと、車があるのでビックスクーターの便利さが薄れた事もあり、
レッドバロンでYZF-R25を購入した後に、ドナドナされていきました。
色々とトラブルもありましたら、車もなかった時代に非常に役立ってくれました。
ビックスクーターを嫌ってましたが、乗ってみるとその良さも分かりました。
やはり何事も体験してみるものです。
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