SR400
R1000を盗まれたあと、知り合いが車検切れのSR400を持っているということで、
こちらが車検代を持つということで貸して頂ける事になりました。
SR400の中でも、前後ドラムブレーキの物でしたが、年式は不明です。
スカチューン気味のバッテリー回り、スパトラマフラー、樽形グリップのようなカスタムがしてあった記憶があります。
詳しく覚えていないのは、写真が全く残っていないからです。
前に乗っていたバイクがSSだったので、SRのようなレトロなバイクの挙動には驚きました。
スピード出ない
期待はしてなかったけど、高速で100キロだすのがやっとです。
当然カウルもないので、風圧がすさまじい。
バラバラになりそうで本当に怖かった。
曲がらない
自分の中でのバイクの標準値は、初めてのバイクであるR1000の乗り味なのです。
SSと比べるのは酷ってもんですが、SRに乗って初めてバイクがこんなにも曲がらない物なのかと、心底怖かったです。
ハンドルを意図的にぐいっとってやらないと曲がらないんですね~。
止まらない
ドラムブレーキのぐんにゃりとしたタッチ。コントロール感が薄く、そもそも止まらない。
SSのブレーキとは大違いです……。
あまりに止まらなくて、飛び出してきた自転車と軽く接触したことがありました。
徐行中の接触で、自転車も人もなんとも無いくらい軽い転倒だったのですが、SRは色々と曲がりました。
ホイールだかフォークが捻れたのか分かりませんが、まっすぐ走らなくなりました。
逆方向にタイヤを蹴り飛ばすとちょっと良くなりましたね。
すさまじい振動
もはや笑うしかありません。
栃木でバイクを借りて、東北道~首都高~東名ときて、当時通っていた大学に休憩しに行きました。
振動で疲れた体でバイクを降りてそのケツを眺めると
ナンバープレートがねえ。
激しい振動で、元々クラックがあったナンバープレートが、とちぎを境にへし折れて高速上に落としてきたって訳です。
即警察に行き、書類を書いた後に知人に連絡して、車検を通したショップにクレームを入れてもらいました……。
ナンバープレートが届いた後は、プレートカバーにゴムを挟んでダイレクトに振動が伝わらないように工夫しました。
これ以外にも、テールランプの配線がボロボロで点灯しなくなる、などトラブルが多く、
結局殆ど乗らないまま駐輪場の肥やしとなったのです。
数年後、持ち主に引き取っていただきました。
色々と問題があったバイクなのも間違いないですが、今乗ればもう少し愛情を注げたんじゃないかな~とちょっと後悔もあります。
はっきり言ってレトロなバイクは好きではないのですが、カフェレーサースタイルは好きです。
足回りを近代化したネオレトロSRみたいなのを作りたいですね。
前後ディスクに倒立フォーク、カフェレーサースタイルのSRなんて見てみたい。
トラウマもありますが、色々勉強になったバイクです。
特に、スーパースポ―ツバイクに対するイメージはこれで固まりました。
走る!曲がる!止まる!
車もバイクもこれが高水準なものに乗りたいですね。
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